早く日曜日にならないかな。

そしたら先生を一人占めできるのに。


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「……なにそれ?私そんな事全然聞いてなかったけど」


次の日の昼休み、学校で、とうとう舞に全部暴露した。

その反応がこれ。

「……あとさ何、そのセンセー変態じゃなかったの?気になってS高に通ってる同中だったコに聞いたんだよね。櫻ってセンセーの事」



先生の、S高での話。


聞きたいようで、聞きたくない。


それでなくても今日の私は機嫌が宜しくない。


「……すっごいモテるんだって。宮藤センセーとは違って真面目そうだ、とかで。黒髪長身の細面のイケメンだって!?ちなみにそのコも狙ってるよ?櫻センセーの事」


「……やっぱ、モテるんだ……」

「プリとか写メとか無いの?すんごい気になるんだけど。一回ぐらい見せろよ」

「いつかね」




それだけ言うと、中庭の椅子から立ち上がり、教室に向かった。


教室に入ろうとしたら、知らない男子に呼び止められる。


「雲母さん!!」


何、またか?


「あのっ、昨日の氷室峠のラリー、俺のアニキと一緒に見に行ったんだ。そしたら雲母さんがいるのを見つけて……」



これで今日、三人目。


「雲母さんのお兄さんが凱さんだったっていうのも知ってたから、なかなか手が届かない存在だって思ってた……けど」



ああ。イライラする。



「……何が、言いたいの?」




意を決したように、その人は顔を上げた。



「俺と、付き合って貰えませんか…っ!?」



また告白。さっきの二人もそうだった。急にこんな事になったのは、なんでだろ?