深層融解self‐tormenting

私の手を握る先生の手は冷たくて、じっとりと汗ばんでいた。



もう、大丈夫だよね?



ゆずはもう、迷ったりしないよね?



だから、心配しなくてもいいよ、先生。


……先生はきっと、私がゆずに引っ張られるんじゃないか、とか、連れていかれるんじゃないか、とか、そっちの心配をしてるんでしょ?




安心させるように先生の手を握り返して軽く微笑んだ。













去り行く私達の背中に一つ、温かい風が緩かに吹き抜けていく……―――。