深層融解self‐tormenting

旅館に着くまでに体を冷やしてしまったのか、寒くて仕方がない。


そりゃそうだ。暖かくなったとは言え、まだ3月だもんね。


そのうすら寒い最中に着衣水泳やった私ってホント馬鹿かも。



先生とクリスは私の顔色を見て、すごく心配していた。


「人肌で暖め合うのが一番……」って言いかけた先生の脇腹に私はグーパン、クリスは足払いを各々ヒットさせた。


それでも寒気は治まらなくて、少し震えて来たんですよ。ガチガチ震えてきて歯の根が合わないし。てゆか、マジで寒いわ。




そんな私達を心配そうな目で見ているのは、さっきボールをぶん投げた女の子だ。


お爺さんに手を引かれて歩きながらも、後ろにいる私達の方を見てはしきりに気にしている。


「さ、着きました。手配しておきますから、先に浴場へどうぞ」


支配人さんが私を浴場へと促した。



ようやく辿り着いた旅館に、クリスは安心してたみたいだけどね。