「……やっぱ、下着は……やだ。服だけでいいでしょ?」

「駄目」

と、にっこり笑って隅の方へにじり寄れば、華音がベッドの中に潜り込んで隠れた。

……コイツ……後先考えてねーな。



部屋の灯りをリモコンで切って、ベッドの中に俺も潜り込む。


もう待ってられるか。夏からずっと我慢してたんだ、俺は。

っつーのも、クリスが華音と同居してる以上、迂闊に俺が手を出してクリスを逆に煽るのが怖かったから、今まで我慢するようにしてたんだ。



勝負がついた今、もう我慢する必要はどこにもねぇし。



「ばーか。窮地に自分から陥るってどんだけ勉強してねーんだよ、お前」

「ゃ…うっ!」



細い腰を掴んで力任せに抱き寄せた。まだ生乾きの髪から香る、シャンプーの甘い匂いが余計に俺を煽る。



その首筋に食らいつきながら、胸への刺激を忘れない。

「や……まだ、心の準備が……!」

焦る華音の唇を貪ると、次第に大人しくなっていった。

舌を絡ませると、唇から漏れる華音の漏らす吐息が俺の支配欲を掻き立てる。

「んぅ…っ…」


目が夢見心地になった華音の足を撫で、ゆっくりとその手を動かした。


その一つ一つの動作に、敏感に反応する華音。


も、駄目。焦らすのも限界。