舞が布団の上から、私をぎゅーぎゅーと抱き締めていたのだ。
……窒息する……!!
部屋の入り口には、苦笑するクリスが立っている。
「ごめん」と言ってる辺り、舞を止めようとしたけど失敗した、そんな感じ。
「昨日マジで大丈夫だったっ!?」
マジで全然大丈夫じゃなかったよ。危うく廃人だよ。どうしてくれるんだこんちくしょー。
「もう冬休みじゃん?で、明後日の華音の誕生日、私、用事があって会えないからさ、今日誕プレ持ってきた。はい、これ!!絶対使ってね!!」
言いたい事だけ言うと、舞は「じゃーね!!」と、嵐の如く去っていった。
ラッピングされた、そのケーキ箱大の中身を確認して……。パタリと蓋を閉じた。
何だよこれ!!こんなのクリスの前で広げて見れるわけないじゃん!!
「カノン?マイからのプレゼント、何だったの?」
いや、それは言えません。
「……気になる……。ちょっと見せて?」
クリスが私の手から箱をもぎ取ろうとした。
駄目だ、止めろ!!それにはとんでもない伏魔殿が潜んでいるんだぞ!!
「駄目だって!かーえーせ!!」
「ははっ!だーめ!」
クリス、いつからそんな性悪になった!?さてはあの不良教師共と、不良兄貴のせいに違いないな!!
部屋の中を追い掛けっこしているうちに、私の息が上がってしまい、とうとう座り込んでしまった。
「嘘。中身は見てないよ」
そう言って、クリスは私の手の中に箱を優しく置いた。
「……ちょっとは元気、出た?」
「ん……。無駄な運動させて貰ったけど」
悔し紛れにぶーぶー頬を膨らませてそう言うと、クリスが心底楽しそうに笑った。
……窒息する……!!
部屋の入り口には、苦笑するクリスが立っている。
「ごめん」と言ってる辺り、舞を止めようとしたけど失敗した、そんな感じ。
「昨日マジで大丈夫だったっ!?」
マジで全然大丈夫じゃなかったよ。危うく廃人だよ。どうしてくれるんだこんちくしょー。
「もう冬休みじゃん?で、明後日の華音の誕生日、私、用事があって会えないからさ、今日誕プレ持ってきた。はい、これ!!絶対使ってね!!」
言いたい事だけ言うと、舞は「じゃーね!!」と、嵐の如く去っていった。
ラッピングされた、そのケーキ箱大の中身を確認して……。パタリと蓋を閉じた。
何だよこれ!!こんなのクリスの前で広げて見れるわけないじゃん!!
「カノン?マイからのプレゼント、何だったの?」
いや、それは言えません。
「……気になる……。ちょっと見せて?」
クリスが私の手から箱をもぎ取ろうとした。
駄目だ、止めろ!!それにはとんでもない伏魔殿が潜んでいるんだぞ!!
「駄目だって!かーえーせ!!」
「ははっ!だーめ!」
クリス、いつからそんな性悪になった!?さてはあの不良教師共と、不良兄貴のせいに違いないな!!
部屋の中を追い掛けっこしているうちに、私の息が上がってしまい、とうとう座り込んでしまった。
「嘘。中身は見てないよ」
そう言って、クリスは私の手の中に箱を優しく置いた。
「……ちょっとは元気、出た?」
「ん……。無駄な運動させて貰ったけど」
悔し紛れにぶーぶー頬を膨らませてそう言うと、クリスが心底楽しそうに笑った。