6時間目が始まっても、カノンが教室に戻っていない。
そして、マイも。
嫌な予感がした俺は、適当に理由をつけて授業から抜け出した。
5時間目は体育で、女子は体育館を使っていたはず。
急いでそこに向かってみると、体育館の横の樹木が茂っている枯れ葉の中に、気になるものが目に写った。
白い、人の足だ。
慌ててそちらに駆け寄ると、繁みの中に、体操着のままのマイが倒れていた。
マイは何か薬品を嗅がされたのか、頬を叩いても目を覚まさず、それを繰り返しながら呼び掛けている内にようやく目を開けた。
が、意識はまだ朦朧としているようで、どうしてこうなったのか、まだ状況把握が出来てない様子。
埒が明かないと、タカノハシに連絡を取ると言った途端にマイが覚醒した。
「華音!!華音を狙ってる!アイツら、私にクスリを嗅がせながら、通りすがりのコに『雲母華音を呼んで来い』って言ってた!!」
顔面を蒼白にして叫ぶマイが嘘をついているとは思えない。
だとすれば……―――。
カノンは、連れ去られた、のか……?
そして、マイも。
嫌な予感がした俺は、適当に理由をつけて授業から抜け出した。
5時間目は体育で、女子は体育館を使っていたはず。
急いでそこに向かってみると、体育館の横の樹木が茂っている枯れ葉の中に、気になるものが目に写った。
白い、人の足だ。
慌ててそちらに駆け寄ると、繁みの中に、体操着のままのマイが倒れていた。
マイは何か薬品を嗅がされたのか、頬を叩いても目を覚まさず、それを繰り返しながら呼び掛けている内にようやく目を開けた。
が、意識はまだ朦朧としているようで、どうしてこうなったのか、まだ状況把握が出来てない様子。
埒が明かないと、タカノハシに連絡を取ると言った途端にマイが覚醒した。
「華音!!華音を狙ってる!アイツら、私にクスリを嗅がせながら、通りすがりのコに『雲母華音を呼んで来い』って言ってた!!」
顔面を蒼白にして叫ぶマイが嘘をついているとは思えない。
だとすれば……―――。
カノンは、連れ去られた、のか……?