ああ、これ脱がせたい。ヤバい。

理性がブチキレる。

やっぱこれ持ち帰ってもいいかな?いいよね。




「……華音指名していいですか、鎌崎さん」




我慢できずに俺がそう言うと、後ろから堪えたような笑いが数人分、聞こえてきた。

何だよアンタら黙ってろ。

俺の華音の前で余計な事すんじゃねーよ?



鎌崎さんも苦笑しながら、クラスのリーダー格の女子に「こいつら特別客だから、雲母を頼む」と、指示していた。



言われたそのリーダー格の女子は、「なら、特別指名料を取るね」なんてニマリと電卓を叩いている。



苦笑いの鎌崎さんが、その女子生徒にコーヒーを五つ頼むと、甘い菓子を入れた籠を持った華音がやって来た。



その後ろから、見たくもないあのガキの姿。何で華音から離れねーんだよお前。


教室内のオンナ共がお前ガン見してんじゃねぇか。

そっち行けよ執事だろ、世のお嬢様にサービスしてやれよ。


華音以外の。


「……ホントに来たのー?………」


何でそんなに嬉しく無さそうなんだ、華音。


「来た。ちゃんと行くって言った。こんな格好するって聞いてない」

「……だってさ、言ったら怒られそうだったし。反対されるかなー…って」


分かってんじゃん。


華音の太股の絶対領域からのぞく、その白い肌に指を這わせた。

途端に手を捻り上げられる。

「……手ぇ出すな」

誰かこの執事摘まみ出せ!!!!