日曜日。10時半頃、温和さんと、アキせんせーが、迎えに来た。

早い……!!待ち合わせは11時だったはず……!!

ごめ、寝てた。なんて二人に言える訳もなく、朝御飯を食べないで急いで支度をし、玄関で待つ二人には「お待たせしましたー」とにこやかに笑ったところで固まった。


助手席のドアを、温和さんが開けて手招きしている。


運転席にはアキせんせー。


私に助手席に乗れと!?ちょ、これ何の拷問!?

「ないないないないないないあり得ない、助手席には温和お姉さんが是非どうぞ!」

「ごめんなさい、私、この車の助手席嫌いなの」


オイ嫌われてんぞ、弟!!



「いいから早く乗れ」

言うか早いか、アキせんせーは私の腕を掴んで助手席に無理矢理座らせた。



「………この車のシート固いおしり痛いきもちわるいガタガタ震動煩い」

「お前が煩い」