深層融解self‐tormenting

そして迎えた日曜日。


場所は東高の職員室前。鎌崎さんが案内をしてくれるとの事だった。


途中で鷹嘴さんと会うと「早く行かないと仔猫が喰われっちまうぞ」なんて煽るから、かなり焦った俺は鎌崎さんを急かした。



「さ、ここだ」


3ーCとプレートが出ている教室に俺達を案内した鎌崎さんは、苦笑して俺を振り返った。



「揉め事は起こすなよ?」



おいおい、おれは血気盛んな十代じゃねーっつーの。いくら相手がガキでも……。



ガラリと開けられた扉の先に見えたのは、ゴシックロリータのドレスを身に纏った華音だった。

……すみません鎌崎さん、問題起こすかも知れません。



今ここで猥褻行為はたらくかも知れませんが良いですよね!?




何、この華音の可愛さ。ゴスロリ最高!!


もともと日本人離れした華音の容姿に、ゴスロリ衣装はよく似合っていた。

頭のでかいレースのカチューシャみたいなヤツとか、首に巻かれたチョーカーとか、一つ一つが精巧に作られた人形を連想させる。