深層融解self‐tormenting

学校の帰り、兄貴の病院に寄ろうとしていたところに携帯が鳴った。

この着信音、本人に変えられたんだよな。

普通に初期設定で良いんだけど。

なんで【星に願いを】なの。なんでベタなの。

とか言っても変えたら怒るし。何か違うのにしてほしい。

って問題はそこじゃなくてー。


あんまりこの電話には、出たくないなぁ……。




でも出ないと後が怖いしな……。


「…………もしもしかめよかめさんよー」

「何だそれ。続き歌えば良いのか?」


いや、歌わなくて良いよ。


「先生?どうしたの?」

「……暇。自宅療養中で暇。お前は今どこにいんの?」


何かと思えば。


「えー…。学校。鎌崎先生に用事かあったから。進路の事でちょっと」


暫しの無言。


「お前、進路決めたのか?」

先生には話していなかったな、という事を思い出し、「うん。今日はそれで鎌崎先生と話し合った」と、教えた。


「……俺にもちゃんと説明して?」

ああもう、先生のうち行けばいいんでしょ、行けば!!

「……分かった。今から蒼季先生のとこ行くね?良い子にして待っててね」

嫌味を付け加えるのを忘れずに。