深層融解self‐tormenting

「……うん。大事な人」

「……そっか」

「うん。ごめんね。だから、」

「ソイツさ、クルマ何に乗ってんの?てゆーか、日本車?」


へ?なんでそこで車の話題に変わる訳?


えぇと、先生の車の名前……。


「イン…?インプ……」

「インプレッサ。なるほどね」



あれ?なんでクリスにも分かるんだろ?


「……それだけ聞ければ、いい。あと……」




不意にクリスが顔を近づけた。





全くの不意打ち。




軽くもない、そして濃厚でもない、まるで大事に食べらるれかのように、唇を吸われた。







「おやすみ。また、明日」