そして、その日俺が【華音】について分かったことと言えば、理数系の成績が壊滅的に悪いこと、口が悪いこと、そして宮藤サンに懐いているということ。

自分でも華音に入れ込みつつあるのを自覚したのか、これからはマメに宮藤サンちに通って、華音との接点を増やそうと密かに誓った。

が、思わぬ方からも華音との接点は、幾重にも用意されていたのだった。