栞「ひ、土方さん………離して下さ一一一 土「無理。」 そ、そんな即答されても……………!! というか、こんな近くに土方さんが居るとか……… 私の心臓が、もう持たない気がしてきちゃった……… 一一一一一トクントクン 一一一一一ドキンドキン 私と土方さんの心臓の音が、重なって聞こえた。 それがちょっぴし照れ臭くて、私は体の向きを変えた。 そして顔を土方さんの胸元に埋めて、腕を土方さんの体の後ろに持っていった。 そんな私を、土方さんはずっと静かに抱き締めていた。