土方さんが口籠もるのを見て、近藤さんは再び全体を見渡した。 近「生徒の説明から始めよう。紙を配ってくれ。」 近藤さんの声で私達の列に紙が回ってきた。 『壬生狼武士専門学校 進路選択(生徒用) 1.生徒を続ける。 2.教師となる。 3.卒業する。 上記の3つから自分の進路を決めて下の空欄に番号を入れなさい。』 私が一通り見てから顔を上げると、近藤さんが丁度、話し始めるときだった。 近「まず、この学校は一年制なんだ。だから、会いたい人に会えて満足した人は卒業だ。」