ずっと景色に目を奪われていたいたので料理が運ばれてきたのに気付かなかった。


神経が景色に向いていたが料理の匂いがあたしの鼻を刺激した。


「わぁーおいしそう♪」


景色から一気に料理に向いたあたし。


そんなあたしをずっと見ていた如月さんはクスクス笑っている。


笑わなくたっていいじゃん。



「ほら冷める前に食べろよ」



あたしは「はーい」と返事をして食べ始めた。




一口食べただけですぐにわかる。

料理がとっても美味しい。

お父さんとお母さんが一生懸命経営するだけはある。


ホテル内の清掃もきちんと行き届いている。


ゴミ一つ見当たらない。




料理が不味いホテル、ゴミ落ちているホテル。

そんなホテルにお客様は絶対に泊まりには来てくれない。



お父さんとお母さんがどれ程お客様を大切にしているかよくわかる。