「プールだぁ~!」


あたしはプールを目指して走っていく。



「2人とも早くっ!!!」


「アズーあまり走るな、転ぶぞ」


「だいじょーぶ」



遠くから藤と…何故かあたしたちに付いてきた夏川さんが歩いている。


今日は家から少し離れた場所にある室内プールへ遊びにきた。


夏休み中な為、子供連れの親子がいる。



「何しているんだ?さっさとプールに入るぞ」


「うん、藤のとこ待っていた!」


「それはどうも」


あたしはベンチの上に荷物を置き藤と一緒にプールへ入った。



まず最初は『流れるプール!!』


あたしは浮き輪を使って流れに沿って泳ぐ。

藤は時々浮き輪を押してくれたりしてくれた。



流れるプールに飽きたらしい藤はとんでもない事を言い出してきた。



「アズ、あれ行くか?」


「えっ…あれですか?」


「そ、楽しそうじゃん」


藤が言い出してきたのは…

『ウォータースライダー』


あれは絶対怖そうだと思ったあたしは藤に「イヤだ!!」と言ったけど…
藤があたしの意見を聞き入れてくれる訳がなく、あたしはほぼ無理やり『ウォータースライダー』に連れて行かれた。