そう言われるたび、 私はフッとおばあちゃんが嫌いになる。 ほんの、一瞬だけ。 何故なら、おばあちゃんはすぐに 話題を変えてしまうから。 その一瞬は、おばあちゃんの 話題によって、笑顔によって たちまち泡のように消え去ってしまう。 私はずっと話し続けるおばあちゃんを 横目に、黙々とアイスココアを飲んだ。