悪魔的に双子。

小学三年生の夏。


真昼唯流の双子とあみこさんと暮らし始めてから一度目の夏休み。


あの日は特に暑くて、わたしたち四人はクーラーのかかった涼しい部屋でいい子に宿題をしていた。


知り合って一年はたっていたので、いいかげん真昼と唯流の本性はわかっていたが、天使双子がやけにおとなしい日々が続いていたので、同じ部屋にいても中々に心穏やかだった。


ずっと静かに勉強していたのに、退屈になってきたのか、真昼がふいに口を開いた。


「ねぇ、かくれんぼしない?」


「かくれんぼ?」


真昼の言葉に有志が反応して首を傾げた。


「でも、この部屋でたら暑いよ」


「ふん、有志って弱いんだ」


唯流が真昼に助け舟を出すかのように、有志に向かってぶっきらぼうに言い放った。


からかう言葉に、有志じゃなくてわたしがむっとして、くってかかる。


「有志のどこが弱いのっ」


唯流がお人形さんみたいに愛らしいほっぺに人を小馬鹿にするような笑みを浮かべる。


「弱いよ、クーラーの外出るのがやだなんて。」