悪魔的に双子。

その後の弁当タイムは気まずかった。


何が気まずかったって、やたらふざけまくる新田といつも優しげな雰囲気醸し出してるくせに硬い表情で黙々と米を口に運ぶ田城の空気にもまれるわたしたちが気まずかったのだ。


蓮の思考は一般人の脳で簡単に理解できるところにはない。


田城と新田の間に何があるのかなんて知らないけれど、二人を一緒に弁当食べさせることに何か意味があるんだろうか。


もっとも、田城は新田を視界から除外することに専念しているらしいから、一緒に食べてるとは言い難いけど。


蓮はすました顔で弁当食べている。


おろおろしている有志がかわいそうだった。


弁当食べ終わると、


「青ちゃん、ちょっとこっち」


と何故か新田に腕を掴まれて廊下に出た。


「ここ騒がしいな」


ぼそりと呟いて、新田はまたわたしの腕を掴むと今度は渡り廊下の隣の池のふちに連れてきた。


もう夏も近い。


陽を遮断するもののないここは暑い。


ゆえに誰もいない。


生温かい池の中で泳いでる亀があわれだったが妙に癒される。


「ねぇ、新田くん」


「ん?」


こいつも亀になったら少しは可愛いかな、なんて思いながら、わたしはそっけなく、


「腕、離して」


と言った。


新田は一瞬キョトンとして、わたしの手を見下ろすと、ゴメンゴメンとへらへら笑って手を離した。


「どうせなら手繋げばよかったね」


「………」