悪魔的に双子。

「有志の家って青ちゃんが全員起こしてんの?」


田城が少しおかしそうな顔をして言った。


その言葉にわたしと有志は目を合わせてホッと息をついた。


真昼唯流のことで過敏になっているのかもしれない。


あんな言葉のあやでうちの事情がバレるはずもない。


「うん、特に有志は寝起き悪いから大変」


わたしは田城にあははと笑いかけた。


実際はお父さんとお母さんは自分たちで起きているんだけども。


有志のミステイクを誤魔化すために小さな嘘をついた。


「ホント、ごめんね青」


有志が申し訳なさそうにもう一度謝った。


「だからいいってば。誰だって苦手なことはあるでしょ」


これ以上ないくらい優しく返すと、有志ではなく蓮がやれやれと手を上げた。


「相変わらずですな、人前でいちゃこらと」


「ホント、仲良すぎだ」


田城が毒気のない合いの手を入れる。


「「……」」


わたしと有志は何とも言えずしばし沈黙した。


「顧問の件はお気の毒ですけど、青さんの朝は有志より大変だったっぽいすよ」


蓮は二人そろって黙り込むわたしたちなどお構いだしで、プチトマトを口に放りこみながら、さらりと言った。