俺が部活の試合から帰ってる時、誰かが叫んでる声が聞こえた。

そう…アイツだった。


「た~す~け~て~」

俺は急いでアイツのところに向かった。

アイツは、知らない男の人に追いかけられていた。
俺は、足は速いほうだから、急いでアイツのところへ向かった。

「おい…おじさん何してんの?」


おじさんは俺を見て、足を止めた。

「小僧邪魔だよ…ミナミちゃんを追ってるんだから邪魔しないでくれ」



ストーカーか?


おじさんが俺に殴りかかってきた。


でも俺は負けるわけがない。
親父が元ヤンだから、ケンカは強い。
いろいろ教えてもらった。



俺はおじさんのこぶしを握った。


「俺に勝てると思ってんの?」

そういって今までにないぐらい、男を睨んだ。



俺が言ったら、おじさんは急いで逃げていった。



俺はアイツの元へ走っていき、

「大丈夫か?」
と言った。


アイツは涙目でうるうるしていた。

「あっ…ありがとうございます…」



すっげー可愛かった。
俺はこのとき、生まれて初めての一目惚れをした。


「名前は?」

俺が聞いた。


「星野ミナミです」

星野ミナミか…
やばい…



それが俺とアイツとの出会いだった。