学校を出て、ふらふらと昼間の繁華街をうろついていた。


そしたら、誰かに声をかけられた。

しかも、聞き覚えのある声。


「帝。」


「…?」


反射的に振り返ると、そこに居たのは…


神条 苓士 Shinjo Reiji

あたしの兄貴。

指定暴力団綺劉会 神条組 若頭


「久しぶりだな。」


近寄ってくる。

どうせ仕事だろう…。


「何の用?」


「仕事だ。」



…ほら。


あたり。