漆黒の少女



…窓から中庭が見える。



…あれは……祥獸…か…?



「お待たせ、双葉さん、僕のクラスでしたよ。…転校生が来るなんて聞いてなかったんだけどな…。」


…聞いてなかったって、苓士のやつ無理矢理転校手続きしたな。



「取りあえず、教室に行こうか。」


「…。」


「2階の1番端のクラスで、2-D。」


「…。」


廊下をフラフラと担任と歩く。



今は、休み時間らしく廊下に溜まっている人たちとよく目が合う。


運が良く、2-Dは次の授業が担任の授業らしいから、その時に紹介するらしい。



「あ、忘れてたけど、名前は真藤新です。生徒からは、“真ちゃん”って呼ばれてるから、そう呼んで。」


「嫌。担任。」


…生徒にニックネームつけられてるんだな、この教師。


「…ふっ。」


「…酷いなぁ。…何で笑ったの?」


「…いや。」


「そう?じゃあ、着いたから合図したら入ってきて。」


そう言うと担任は煩い教室に入って行った。