「へー。碧劉なんだ?」



あたしの左腕を掴む男。



……アイツと似てる。




「そ…そうだぞ!!」



「何だよてめぇ!!」



男たちは眉間に皺を寄せて、必死にこの男を睨んでいる。




「碧劉十二代目副総長兼親衛隊長。」



「…っ!!」



…やっぱり。



この男―…迅はこっちを向いて軽く笑った。





男たちの顔をみるみる青くなっていく。




「俺、お前らの顔なんか見たことねぇけど?」



「「……すいませんでした!!」」



そう言って、走って行った。