椅子の上に置いてある自分の鞄をあさり、財布を取り出す。 「昼ごはん買いに行ってくる。」 「え?1人で?」 遥空が椅子から立ち上がって“着いていくよ。”と言った。 「1人で行ける。」 「でも、変な男に絡まれたりするかも…」 「んなの平気。」 遥空の言葉を遮って、ニコッと笑った。 顔に仮面を貼りつけて。