緋翠に手首を強引に掴まれた。



そのため、Tシャツを絞る作業が出来なくなった。




「ちょ、自分で歩けるし。」



“離せ”と腕を上下に振ったりして抵抗するが男の力には敵わない。




「…お前、すぐどっか行くから首輪とリードがいるな。」



あたしは犬かよ。




「いや、猫だな。」



「は?」




聞こえてた……?




「丸聞こえだ、馬鹿。」