ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「緋翠ー。浮き輪ー。」 海から上がってきた。 風が軽く吹いているから、濡れた身体に当たって凄く寒い。 ポイッと緋翠に向かって浮き輪を投げた。 「ったく。」 緋翠は、ボソボソ文句を言いながらも浮き輪を持ってくれている。