「怖い女。」



「何?」



「んでもねぇよ。」




煌大は、しばらく隣に座ってるつもりらしい。



「嘉恋ちゃん、海行く?」



「…ん。行く。」




頷くと遥空は“了解”と言って、緋翠を引っ張ってきた。




「嘉恋ちゃん、適当に緋翠のこと使ってくれていいからね。」



「…どういう意味だよ。」