漆黒の少女




あれから、尚哉のことを放っておいたら、テントのとこまで行ってくれた。




「…元気すぎにも程がある。」



「嘉恋が冷静すぎるんだよ。」



「んなことない。」



「いや、そんなことある。」



「あっても麗都にだけは言われたくない。」



「どういう意味だ。」




麗都は軽く笑ってそういうと、あたしの頭を軽く突いた。




「どういう意味って、そういう意味。」



「フッ。」




またまた麗都に、鼻で笑われた。