変わらないな…。 「組の奴等が騒いでたわよ。“帝さんが、2年ぶりに本家に帰ってきたぞ!!”って。」 美和さんは、クスリと笑った。 「…ふーん。」 あたしは、池に泳いでいる鯉を眺めながら適当に返事をした。 「…帝、相変わらずこの中庭、好きなのね。」 「…まぁね。」 神条 美和 Shinjo Miwa あたしのお母さんだ。 だけど……美和さんは、あたしの本当の母親ではない。