漆黒の少女




「…ただ…。」



「?」



「…嘉恋が居なくなってしまうような気がした。」



「…。」




何も言えない。



だって、あたしはいつか祥獣からは必ず居なくなる時が来る。





だけど、今はこう言いたい。




煌大たちを騙してしまうことになる。




「…居なくなったりなんかしないし。」



「…フッ。」




煌大は、あたしが持っていたシートを奪い、浜辺の上をスタスタと歩いて行く。