もう耐えられない。 あたしは、脚がまだ悲鳴をあげているが、無理矢理立ち上がり部屋を出た。 出るときに親父が何か言っていた気がするが、聞かなかったことにしよう。 あたしは、何も聞いていない。 うん。聞いていない。 自分に暗示をかけるようにしながら廊下を歩いていると、中庭があった。