あたしは、それを見届ける。


「実行日は明日。」


…明日!?

ずいぶん早いな。


「わかりました。」


神条組の頭は、あたしの親父だ。


神条 覇夜堵 Shinjo Hayato

綺劉会の現会長だ。


…というか、



脚が痺れてきた。

親父は、組潰しの件の話は終わったらしく、ペラペラと1人で話始めた。


「久しぶりだな。全く帝は猫みたいで、おまけに気分屋だから、一度家を出るといつ帰ってくるかわからんから、パパは心配で心配で心配で心配で心配で心配で心配でたまらないよ。帝ちゃーーん!!!!無視しないでよー!!」



…また始まった。


親父は、毎回毎回あたしが本家に帰ってきたら、こうやって長話を始める。