「誰だ、それ。」


「俺から言えるのはこれだけだ。あとは、本人から聞け。…ま、帝が話せば…だけどな。」


苓士は、“ふっ”と鼻で笑うと、廊下を歩いていった。



…帝が話すわけないだろうが。




苓士の背中を見ながら俺はそう思った。



鳳啓side end