「クスッ。」


「もー!!笑うなよ!!しかも、避けるな!!」



尚哉は、ズボンについた汚れを手で叩きながら、立ち上がった。



「…で?何か用?」


「何かって、遅刻してきたから…。」


「そら、あたしだって遅刻くらいする。」


「でも、連絡つかなかったから心配した!!」


「……。」