漆黒の少女



「着いたぞ。」


「助かった。ありがとう。」



車を降り、事務所に入る。



ガチャ



中に入ると、ジロッと睨まれた。


だけど、あたしの顔を見るなりみるみる内に顔が青ざめていく。



「若!!ご無礼を!!申し訳ありません!!」



ズラズラッと並び頭を下げてくる事務員。


事務員って言っても、神条組組員だけどね。



「…星と優真は?」


「あっ、奥の部屋に…。」


「…ん。」