「誰も謝れなんて言ってないけど。」


桜庭の襟元を乱暴に掴みあげ、頭に拳銃を突きつける。



「…次は、ここだな。」


「嬢ちゃん!!悪かった!!…だから、命…だけは…!!」


「格好悪い。」



桜庭の襟元を乱暴に離し、拳銃を下ろした。




「若、サツが来る。」



思っていたよりも早いな。



「わかった。…じゃあな。桜庭の爺。」



あたしたちは急いで桜庭組の本拠から出て、既に待機していた光舞の車に乗り込んだ。