漆黒の少女



「…。」


「ほーら、撃てないのかー?ギャハハハハ!!」



桜庭の奴…。


鳳啓のこと調べやがったな。



あたしは、ガタガタと少し震えている鳳啓の手から拳銃を抜きとった。



「…っ!?」


「“撃ってみろよ”って言ったよな?」


「あぁ。どうせ女の嬢ちゃんに撃てるはず…」




バァン!!!!



桜庭の言葉を遮り、肩に向かって発砲した。



「…おい!!みか…!!」



鳳啓のあたしを止めようとしている声も無視して撃つ。


次は足。



バァン!!!!



「ヴッ…!!!!!!!!嬢ちゃん……わる…っ…かっ……た。」