漆黒の少女



「っ!!…ヴッ…!!。」


「さっさと言えよ。」


「…っ…1番……奥…。」



取りあえず、奥に進む。



若干、迷いながら桜庭がいる部屋まで歩く。




…やはり、女だと不利なのか…。


ナメられる。



親父や苓士は何も言わないが、内心そう思っているんじゃないんだろうか…。




…とうとう、家族の言葉まで疑ってしまう。




人間を傷つけることも今までに数えきれないくらいしている。



















…あたしは、最低な人間だ。



もう…、あたしの闇に染まりすぎたこの漆黒の心は、白に戻ることはできない。