「帝?聞いてたか?」


鳳啓があたしの顔を覗き込んできた。



「…は?」


「……おい、誰かバケツに水いれて持ってこい。」



組員たちは、本当に持ってきたらいいのか、それとも只の鳳啓の冗談なのかが解らずにおどおどしていた。



…ヤバス。



絶体絶命のピーンチ!!


帝のお得意の棒読み



「…悪かった。ちょっと考え事してた。…着替えてきたらいいんだろ?」


「何だ、聞いてたのかよ。おもんねー。」





…ウザい。



ウザすぎ。