漆黒の少女



「ふっ。」


「何鼻で笑ってんだよー!!」


「何でもねぇよ。」


チラッと時計を見た。


…そろそろ本家に向かったほうがいいな。



「絶対何でもなくないだろ!!」


「ま、酒代は苓士んとこつけといて。」


「はいはい。わかったよ。…って、ぜってぇ俺の話聞いてなかっただろー!!」



「んじゃあね。大雅。」



見事に大雅を無視して店を出た。