ヘルメットを着けていると、煌大が振り向いてきた。 「慣れてるな?」 「…。気のせいでしょ。」 「…。」 カチャ あたしがヘルメットを着けるのに試行錯誤していたら、煌大がつけてくれた。 「行くぞ。」 「…うん。」 煌大の腕があたしの手首を掴み、自分の腰に回した。 ヴォン!! バイクが動き出した。