「嘉恋、20時だが大丈夫か?」


…煌大と初めて話したような気がする。


「…帰る。」



今日は、桜庭組だ。


それに、その前にちょっとだけ繁華街にも行きたい。



…そろそろ帰らないとまずそうだ。


「送る。行くぞ。」



え?

…煌大が?


わざわざ?



「ふっ。…っ…。嘉恋ちゃん、またね?」


遥空が笑っている。


どうしたのだろうか。


「何で笑ってんの?」


「いや、何でもないよ。」



…遥空は、何でもないよ と言いながら煌大をチラ見している。


「チッ。」