「嘉恋ちゃん?電話鳴ってるよ。」


遥空に言われた。


…わかってるよ。


「……出る。」



ったく。



“はい”


“おー、帝。どうだー?新しい学校は”


“…。別に”


“へー。で?碧劉はどうすんだよ。放ったらかしにして”



…痛いとこつかれた。


実は、あたしは…碧劉十二代目総長だ。

“現役”だ。



“悪い”


“迅がわざわざ俺のとこまで来たんだぞ”


“…”


“帝は今何してるんですか?会わせてください って”


“…”


“理由、言ってなかったのか?”


“…あぁ”


“そら、心配するに決まってるだろ”


“…”


“言う気ねぇのか?”