「嘉恋ちゃん、適当にかけて。」


黒い長ソファがテーブルを挟んで向き合う形で置いてあり、緋翠の隣が空いていたから、そこに座った。



「…誰。」


あたしの正面に学校には居なかった男がいる。


…思いっきり、睨まれてるんだけど。


「…こっちの台詞だ。」


「「チッ」」



…同時だった。