「わかった。」


あたしたちの横には真っ黒の“いかにも”な車が止まっていた。


ガチャ…


「帝さん、お久しぶりです。」


車のドアを開けたのは組の奴等。


「あぁ。」

軽く返事をして車に乗り込む。


「ふっ。相変わらずだな、その愛嬌の無さ。」

苓士が鼻で笑う。


…うぜぇ。



「失礼な。」


「俺は本当のことを言ったまでだが。」


「…。」