【朔月と光樹の場合】




『完結…?いや、前言ったけど、哲をオレから取るとか有り得ないから』

「…(俺は少し助かったけどな)」

『うーん、オレが思うにアレだな。夏休みのせいで学園生活が少ない気がするのと、月牙と打ち解けるっつー重要な場面が、省かれたって事』

「あぁ、確かに。俺が嫌われたままみてぇだからな。あれじゃあ」

『嫌われたまま、か。確かに何にもないっつったらなんもなかったかな』

「まぁな…馬鹿みてぇに真面目に授業受けてたからな」

『うんうん。一緒にいるって言ったらお昼くらいだしな』

「あぁ……。お前が倉庫くんの嫌がるからな」

『そんな嫌味っぽく言うなよ…あと、クラスの絡みもないな』

「体育祭ん時に騒いでたじゃねーか」

『見てたの?そうなんだよ、あいつ等ヘタレでさ』

「屋上から見えた。絡んでんじゃねぇかよ」

『足りないだろ?ま、いーや。一学期だけだしな。しゃーない』

「……。(足りないっつー割にお前から絡んでないぞ?)」

『あとはー、なんかある?光樹』

「…いや、別に。もっと俺の勇姿を出せとは思ったけどな」

『なんだそれ』

「喧嘩だ。け、ん、か。俺ら族なんだぞ?」

『あー、じゃ、それもまた2に期待って事で』

「ああ」








【朔月と光樹の場合終わり】