「お久ー。」
桜花を無断早退した私はいつもの溜まり場に来ていた。
さっきもいった通り、私は桜花では完全に浮いている。
友達なんて呼べる人なんかいないし、信用できる先生なんて居た例がない。
学校やめればいいなんて言われるけど、そんな面倒くさい事やってられない。
第一、母親が何をいうか分からない。
スパルタとかそういう訳じゃないんだけどね。
だから、行きたくなくなった時一時的な逃げ場としているのが、ここ。
ここには、中学が同じだった私の仲間がいる。
「おーすっ!」
茶髪でイケメンの晴。
笑った時の八重歯が特徴的。
「あ~、柚葵~!」
真っ白な肌に金髪。ヨーロッパのお姫様みたいな千奈津。
「よぉ~。」
力の強さじゃ一番。 長身で色白の柑。
「ん。」
全く無口の航平。
この四人。
この四人だけが、私の仲間。
絶対的な、仲間。


