桜花に着くと、校庭に柚葵と金髪の女の子が何か話していた。



周りには長身の男の子と、すこし小柄の茶髪の男の子もいる。





あの子達がおーしゃんの幹部……。





長身の男の子が俺を見つけ、それに釣られて、柚葵以外のメンバーが俺を見る。



「柚葵、来い。」



俺は柚に手を差し出す。




ゆっくりとこっちに向かってくる柚葵。



おーしゃんの幹部から痛いほど視線が伝わる。



……そんなに俺を警戒しなくたっていいじゃないか。別に何もしねぇつーの。




「みんな、ごめんまた明日。」




柚葵は俺の後ろに跨り、幹部たちに声をかける。



「いくぞ。」




柚葵に聞こえるくらいの小さな声で、そういって、発進させる。