「なら、今からあたしが・「お前はここにいろ。」




あたしの言葉を遮って柑がパソコンの前に来る。







「なんでだよ!? あたしだって動きたいよ!」



あたしだって動きたい。


正直、ずっとここで情報を待つのは苦痛すぎる。



「司令塔がいなくて、どうやって動けっていうんだよ。この個性的すぎるおーしゃんをまとめられるのは柚葵しかいない。いざってなったとき柚葵がいないと、俺らだけじゃ何もできない。」




「でも・・・・っ!」





あたしが行きたい。どんな情報でもいい。だけど






「分かったよ・・・・・・。」






こんな必死な柑に言われたら、言い返す言葉が見つからない。




「城東には、俺と千奈津で行く。」






ソファーから立ちあがって、リビングを出て行く柑の背中をただ見ていることしかできなかった。